- 生徒さんの記事の何がNGだったのか
- 彼が記事を投稿した経緯
- 先方とのやり取り~解決まで
生徒さんの身に起こった怖い話の実録です。
誰の身にでも起こることではありません。だからこそ知っておいたほうがいいことでもあります。

ことり
ブロガーならば知っておくべき内容です。ぜひ読んでみてください。
早急に手を打ちたい場合は先に▼こちらの記事をどうぞ。具体策を記しています。
もくじ
生徒さんが記事を投稿した経緯
当時コンサル契約中だった生徒さんからSOSメールが届きました。
記事の削除依頼が来ました。
どう対処したらいいですか?
彼がA氏について記事にしようと考えたのは、その実績に感銘を受けたためです。
彼は考えました。
ぜひ地元で講演会を開催したい。
生徒さん
彼の住まいはA氏の居住地から遠く遠く離れた地方です。
A氏の講演会の企画・運営を担当する会社のサイトには、「A氏への講演会の依頼はメールにて」と書かれています。料金などについては要相談とのこと。
電話のほうが早いのでは。
生徒さん
行動派の彼は、そのサイトに記載されている連絡先に電話をかけ、以下の4点について確認しました。
- 講演の料金
- 出張料金
- その他、関連する費用
- 料金を上乗せすれば優先的に来てもらえるのか
そしてこう考えたのです。
公式ページに書かれていない情報を発信したら誰かの役に立つはず。
生徒さん
確かに、わざわざ問い合わせなくても料金がわかれば助かりますね。

ことり
さすがはブロガー。目のつけどころがシャープです。
彼は電話で確認した情報を記事にし、公開しました。
そのことは私も知っていました。タイトル・記事の添削とアドバイスをしましたので。
ライバル(競合ブログ)のチェックも問題なくできており、さらに話題性の高い人物だったことも手伝って、うまくトレンドの波に乗れたようでした。
オリジナリティのある良い記事だったため、表示順位も上々。事務所に直接連絡を取って確認しましたので、もちろん情報は正確です。しかもオンリーワン。
時間の経過とともにさらに検索上位に浮上してくることが予想され、楽しみにしていました。
ところが・・・
記事の削除依頼が来た
あわてた様子のメールが届いたのは、彼が記事を投稿した4日後のことでした。
A氏の講演を企画・運営している会社から記事の削除依頼が来ました。どうしたらいいですか?
先方からのメールの内容を要約すると、こうでした。
A氏の画像および電話でのやり取りについては当社の許諾なく掲載されたものであり、著作権および肖像権の侵害に当たる。48時間以内に削除しなければ顧問弁護士により法的措置を講じる。
この削除依頼メールを受け取った直後に彼が取った行動は以下のとおり。
- 先方へのメール返信(おわび)
- 当該記事を削除
- 削除した旨の連絡
ところが・・・
当該記事がまだ閲覧できる
翌日、生徒さんから再度、連絡がありました。
削除したはずの記事が閲覧できる状態である旨の連絡とともに、早急な対応の申し入れがあったと言うのです。
彼は、先方から2通目のメールが届いた後、即時ごみ箱からも記事を削除しました。
私のPC・スマホ・タブレットからも記事は閲覧できませんでした。
当該URLにアクセスしても、表示されるのは「404エラー」の画面。
記事は削除したんだから、当然っちゃ当然だね。

ねね
「404」というのは、
- 既に記事が削除されている
- URLが変更された
などの理由で、記事が閲覧できない状態を指します。

ことり
おかしい・・・何が起こってるんだろう?
そもそも、ゴミ箱にある記事が外部の人間の目に届くことはありません。
そんなことがあったら困るわさ。

ねね
こんなとき、SEの夫とその先輩方は頼もしい味方。さっそく聞いてみました。
それはその会社のパソコンのキャッシュだね。彼の WordPress は関係ない。

夫(SE)
「削除した記事が先方のブラウザで閲覧できる」現象。それは「キャッシュ」のしわざなのです。
でも、それがわかったところで、どうしましょ。
削除を迫られている状況で「あなたのパソコンに残っているキャッシュのせいです」なんて言えるはずもありません。
そこで取った対策は?
具体的にどのような対策を講じたかは▼こちらの記事に書きました。似た状況にお困りであれば、ぜひお読みください。
▲この記事の中でご紹介している「301リダイレクト」は、例えばブログパワーを引き継いだ状態でサーバーや記事を引っ越したいときにも利用できます。
今後、気をつけるべきこと
著名人の講演料などについては、公式サイトに掲載していない場合も多々あります。
依頼者/距離/日程/開催規模など、さまざまな条件を織り込み、交渉の末に決まるようですから、ズバリの金額を載せられないのでしょう。
予約が殺到している場合など、そんなに先まで待っていられない・・・ということで、優先順位をお金で買う(料金を上乗せする)団体もあるかもしれませんしね。
電話やメールで尋ねた内容は、あなたが特別な手段によって知り得た非公開情報。その条件は、あなた(あるいはあなたが属する団体)が依頼した場合のみ有効であると考えたほうがよいということですね。
このたびの事例から、公式サイトで明示されていない情報は「機密情報」として取り扱う必要があるということを学習しました。