- 漢字とカナをバランスよく使った読みやすい文章を書きたい
- 難しい表現を避けたい
- つい難しい読みの漢字を使ってしまう
この記事では、できるだけ使用を避けたい難読漢字や難解な表現について、実例を挙げてお伝えします。
テープ起こしの会社(出版社)でマニュアル化されていたものや、これまで添削させていただいてきた中で実際にあったものを中心に扱っています。
実例は少しずつ増えていくよ。たぶん。

ねね
もくじ
実例集~難読漢字をひらく~

ことり
漢字をひらがなに置き換えることを「ひらく(開く)」と表現します。
どの漢字を「難読」に分類すべきなのか判断に迷う場合は▼こう考えてみてください。
読めるけど、パソコンやスマホの変換機能を使わないで書ける気はしない。

※ この際、漢字が得意な方については除外しています。
実例さくいん
難読漢字 | ひらいた表現 | |
か | 騙る | かたる |
噛む | かむ | |
痒い | かゆい | |
揶揄う | からかう | |
き | 綺麗 | きれい キレイ |
く | 腐る | くさる |
け | 喧嘩 | けんか ケンカ |
難読漢字 | ひらいた表現 | |
し | 邪魔 | じゃま ジャマ |
す | 随分 | ずいぶん |
難読漢字 | ひらいた表現 | |
た | 叩く | たたく |
騙す | だます | |
為 | ため | |
容易い | たやすい | |
戯れる | たわむれる | |
つ | 掴む | つかむ |
潰す | つぶす | |
と | 途端 | とたん |
難読漢字 | ひらいた表現 | |
な | 蔑ろ | ないがしろ |
殴る | なぐる | |
嘆かわしい | なげかわしい | |
嘆く | なげく | |
に | 握る | にぎる |
難読漢字 | ひらいた表現 | |
ひ | 暇 | ひま ヒマ |
ふ | 相応しい | ふさわしい |
蓋 | ふた フタ |
難読漢字 | ひらいた表現 | |
ま | 紛らわしい | まぎらわしい |
紛れる | まぎれる | |
蒔く 撒く | まく | |
満遍なく | まんべんなく | |
む | 空しい 虚しい | むなしい |
も | 勿論 | もちろん |
弄ぶ | もてあそぶ |
難読漢字 | ひらいた表現 | |
や | 痩せる | やせる ヤセる |
ゆ | 所以 | ゆえん |
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ルビ(ふりがな)を振ることをおすすめしたい漢字の実例
やさしい表現への置き換えが難しい言葉。かつ、漢字にすると少し難しいかな・・・と考えられる場合。
パッと思いつくのは▼これらの言葉(漢字)。
- 掴(つか)む
- 握(にぎ)る
※『実例集~難読漢字をひらく~』の項目にも挙げています。
WordPressでルビ(よみがな/ふりがな)を振る方法
テキスト編集の画面でHTMLを入力します。
<ruby>難読漢字<rt>なんどくかんじ</rt></ruby>
▼このように表示されます。
難読漢字
多くのマンガは、ほとんどの漢字にルビが振ってありますね。読者の年齢幅に対応するためでしょう。
賛否あるとは思いますが・・・
うちの長女は幼いころから漫画を読んでいたおかげで難読漢字もスラスラ読めるようになりました。

ことり
絵とセットになってるから言葉の意味も何となく理解できるようになって、一石二鳥でした。
日本の義務教育では、その学年で習わない漢字を「ひらき」ます。それが少し度を超しているように思えて仕方ないのです。

ことり
名前を書くときも、学校で習った漢字以外は使わないよう言われるみたい。
何だい、そのヘンな決まりは。

ねね
友達の名前(読み)を先に覚え、ほぼ並行して漢字も覚えられる絶好の機会をなぜ生かさないのかな・・・と思いますけど。文科省からの通達なんですかね???
また、例えば「御手洗(みたらい)さん」なんて困っちゃいますね。「御(み)」はともかく、「手」と「洗」は「た」「らい」と1文字ずつに分けられませんもの。

ことり
・・・という理由でルビを推奨しています。
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実例集~難解な言葉をやさしい表現に~
難解な言葉 | 言い換え | |
あ行 | 弄る | もてあそぶ △こねくり回す △さわりまくる △からかう |
か行 | 看過する | 見逃す 見過ごす 放置する |
メリットを享受する | メリットがある メリットを活かす | |
さ行 | 妨げる | じゃまをする ジャマする |
憔悴する | 疲れ果てる やせ細る | |
衝動買い | つい買ってしまう カートに入れてた △思わずポチッた | |
食傷気味 | あきあきする うんざりする | |
遷移する | 移動する 移り変わる (ページへ)飛ぶ | |
た行 | 躊躇する | ためらう 気が引ける |
は行 | 疲弊する | 疲れ果てる |
披露する | お目にかける | |
翻弄される | もてあそばれる 引きずられる 手玉に取られる 影響を受ける | |
ら行 | 狼狽する | うろたえる あわてふためく |
置き換える必要があるのはこんな場面
言葉を置き換えたほうがよいのは、主に次のような場面。
- 読めるけどぼんやりとしか意味を知らない
- 意味は何となく分かるけど読めない
【1】読めるけどぼんやりとしか意味を知らない
あなた(書き手)は理解できている場合でも、「読み手は理解できるかな?」「伝わるかな?」と考えてみていただきたいのです。
読み手は年齢も学歴もさまざまですから、自分を基準にしないよう気をつけましょう。
「これってどういう意味?」と聞かれたとき、調べないと答えられない。そういった言葉の使用は避けたいですね。
例1割愛する
よく使われる言葉ですね。
では、正しい意味を聞かれたとき、スラスラと説明できますか?
正しくは、「惜しみつつも愛着を断ち、思い切って捨てる」という意味です。元は仏教用語。単に不要なものを省くという意味ではないんですね。
この「割愛する」という言葉、WordPress のプラグインに関する記事などによく使われています。「インストール&有効化の方法については割愛します。」といったぐあい。
この場合はおそらく「惜しみながらも泣く泣く省いた」わけではないでしょうから、「省略します。」がふさわしいと言えます。
例2怒りの琴線に触れる
本来は、物事に感銘を受けて心を動かされる様子を指して「心の琴線に触れる」と表現します。
「怒りの琴線に触れる」という表現をよく見かけます。「怒りのスイッチに触れる」という意味で使われているようですが、厳密には誤用です。
【2】意味は何となく分かるけど読めない
例メリットを享受する
前後の文章にもよりますが、単純に「メリットがある」としたほうが伝わりやすいです。
まとめ:難読漢字・難解な言葉を減らして完読を目指そう
Web上の文章は、記事を最後まで読んでもらうこと=完読がひとつの目標です。
完読してもらえると、こんないいことがある(かも)よ。

ねね
- 関連記事を読んでもらえる確率が上がる
- 滞在時間が延びる
- Googleの評価が上がる
難しい言葉や漢字があると、読み手は調べに行ってしまい、二度とあなたの記事やサイトに戻ってこないかもしれません。
もしかしたらその人は、さっきまで読んでいたあなたの記事に戻ってくる方法を知らないかもしれません。
あるいは知っていても、
さっきの記事は難しい漢字や言葉が多くて読みづらかったから、他の記事を探そう・・・。

となるかもしれません。
どんな人に向けて書いたのかにもよりますが、基本的には小学生にも理解できる漢字や言葉を使うよう心がけたいですね。
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参考リンク集:便利なチェックツール
小学校で習わない漢字を弾き出してくれる
- チェックフォームに文章を貼りつける
- プルダウンで〇年生を指定
- 「習っているかどうか確認」をクリック
- 「結果」欄に赤太字で表示される