ことりの履歴書

ことり

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校閲の鬼:瀬戸内ことりです。

この記事では、わたくし瀬戸内ことりが校閲の鬼と化した現在を起点に、校正・校閲を初めて経験した若かりしころを振り返りながらつづっていきます。

興味を持っていただけたらうれしいです。

瀬戸内ことりの履歴書

略歴

  • 1995年12月~
    校正・校閲(ベネッセ子会社)
  • 2006年5月~
    テープ起こし/校正(印刷会社)
  • 2008年8月~
    テープ起こし/校正・校閲/要約(在宅)
  • 2012年10月~
    校正・校閲(在宅)
  • 2018年5月8日
    鬼添削サービス・キーワード選定指南を開始

文字や文章を触る仕事に携わってた期間が長いのね。

ねね

ねね

ことり

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そうね。自分でも意外だったよ。

詳しい履歴

2018年5月8日:校閲&添削サービスを開始

ことり

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どうぞごひいきに。

2018年2月18日:お試し添削キャンペーンを実施

他己分析のため、モニターさんを募集。6名の方にブログ記事の鬼添削を体験していただきました。

初めに体験してくださった方からご高評をいただき、自信は揺るぎないものに。

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感謝しかありません。

2017年11月:「校閲の鬼」誕生のキッカケとなる出来事

私の記事質を高く評価してくれていた同郷の友人から、ある教材のレビュー記事を読んで、いまひとつな点を指摘してほしいと依頼されたのです。

これが初のブログ記事添削でした。

彼とはほぼ同時にブログを始めました。同じ題材で1位2位を競った唯一無二の仲でもあります。

その大切な友人のたっての頼みでしたから、喜んで引き受けました。

教材を作った方の想いのたけ。それを広めたいと願う友人の真意。そして画面の向こうにいる読み手の期待。

それぞれの想いを丁寧に読み解き、渾身のアドバイスをしました。

そしていただいたのがこの言葉。

あなたのスキルは有料級だ。唯一無二の強力な武器になる。

気持ちが通じた。うれしい。誰かのためにこのスキルを使いたい。

それからは模索の日々でした。どんな形で提供すれば受け入れられるのか。ニーズはあるのか。

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そこからお試し添削キャンペーンへとつながっていくのです。

2015年10月~:校閲の仕事に携わる

ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』はごらんになりましたか?

まさにあの仕事をしてました。在宅でしたけど。

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ことり

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念のため申し添えておくと、作家さんにダメ出しをしたりはしません。

アイデアを出したりもしないよ。

ねね

ねね

論文、小説、カタログ、専門学校のパンフレットなど、頂く仕事は実にさまざま。これらをクライアントの指示と契約先のルールに従って校閲します。

人の書いた文章を客観視する目はこのとき養われたように思います。

2008年8月~:在宅でテープ起こしを開始

勤めていた会社の反訳はんやく部門が 2 年で閉鎖。フリーランスに切り替えました。

※ 反訳:本来は速記者が記号などから文章を起こすことを指します。現在ではテープ起こしの代名詞となっています。

「雇われずに生きる」ことへの第一歩でした。

2006年5月:印刷会社に就職(パート)

在宅育児中、反訳者の募集広告を目にしたのがきっかけです。

その会社では、公判録を文字に起こして体裁を整え、校正を経て納品していました。

※ 公判録:裁判の音声をテープに記録したもの。当時はカセットテープが主流でした。

裁判ですから、好ましい話ではありません。残虐ざんぎゃくな事件や悲しい事故の証言を担当したことも。

言葉の持つマイナスのエネルギーに負けそうになった経験は1度や2度じゃありません。それでも何とか続けてきて「今」の私があります。

痛みに耐えてよくがんばった。感動した。

ねね

ねね

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小泉純一郎さんの名スピーチだね。

2002年9月:長女(第1子)を出産

長女を出産し、育児をしてました。最も苦手な仕事です。笑

1999年11月~2001年6月:OL

OLをしてました。一般的な事務職です。

この会社では「人を大切にすること」を教わりました。

1998年12月:ベネッセの子会社で校正の仕事に従事

10か月間、校正の仕事に携わりました。

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ここで夫と運命の出会いを果たします。

聞いてないよ。

ねね

ねね

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・・・・・・。

校閲・校正との出合いもこの会社でした。意外と早くから現在につながる仕事をしてたんです。

校閲の鬼はこうしてつくられた

校閲の鬼なだけに、人の書いた文章にはとことん厳しいです。

でも、幼いころから作文が得意だったわけでも、本が好きだったわけでもありません。

作文はむしろ苦手でした。夏休みの日記も大嫌いでした。

また、本を読む子どもでもありませんでした。今でもそれほど読みません。

ことり

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最近になって知り合った方にとっては驚きの事実でしょう。

何でも割と器用にこなし、すぐに気が済んでしまうタイプの子どもでした。自分で上限を決めてしまうのです。

だから、何にも持たない大人になりました。

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いわゆる器用貧乏というやつです。

実はけっこう残念な人なのね。

ねね

ねね

そんな私にも、「今」にバッチリ生きていると感じる特徴が2つあります。

【1】人と同じをよし・・としなかった

良くも悪くも、型にはめられることが嫌いでした。それは今でも変わりません。

だから、我が家のメディアルールはこんなにも型破り。

地域を上げての取り組みなのに。

ねね

ねね

学校・園に通い始めると、テレビ・ゲーム・スマホの時間に制限や約束事を設けるよう指導されます。教育委員会が推奨している取り組みです。全国区かな?

誰にでもできることを誰にも真似まねできないレベルまで

何の資格も持ってません。運転免許と、ハタチのときに取った乗馬5級ぐらい。

誰にでもできる職業にしか就けませんでした。でも人と同じはイヤでした。

だからこそ、その「誰にでもできる」仕事を誰にも真似できないレベルまで磨き上げる。そして誰にでもできる状態で後継に申し送る。

仕事において、常に心がけてきたことです。

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でもお給料は人と同じでした。

せつないね。

ねね

ねね

ことり

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・・・・・泣いてないぞ。

そしてもちろん今も仕事に対する姿勢は変わっていません。校閲・添削のときも同じです。

【2】JUST ASKジャスト アスクの精神を持ち合わせていた

「just ask(まずは聞いてみる)」。

聞くだけはタダですから。

※ 内容によってはタダでは済まない場合もあるので気をつけましょう。

どうせ無理でしょ・・・。

・・・と先回りしてあきらめるなんて、もったいない。

この方法で私は運命の扉をいくつもこじ開け、「今」につないできました。

“JUST ASK” の先には素晴らしい出会いが待っています。

ことり

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心がけひとつだね。

そしてその“縁”を大切にする

有料サービスのリリースに当たっては、リアル/バーチャルを問わず、たくさんの方のお力添えをいただきました。

情報を拡散してくださったり、LPを添削してくださったり。体験談を記事にしてくださった方もありました。本当にありがとうございました。

ことり

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今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

スキルの土台となったもの

漢字がとびきり好きだったこと

校閲に関係あるのかい?

ねね

ねね

と言われたら返事に困りますが。笑

形を覚える。読みを覚える。書けるようになる。その過程と、人に驚かれ&称賛されることがたまらなくうれしくて、夢中になって覚えました。

今にして思えば、あれは承認欲求というものだったのかしら。

ことり

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ただ、せっかく覚えても披露ひろうする場がないという・・・。

せつない。

ねね

ねね

魚へんの漢字

小学生のとき両親が連れていってくれた回転ずしで、湯飲みの漢字を飽きもせず眺めていました。今でも覚えています。

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難読地名

「後月郡」「四御神」「指宿」「石神井」など、難しい読みの地名を覚えることにひたすら情熱を注いだ時期もありました。

※ 意図的にルビ(よみがな)を外しています。読めるかな?

「後月郡」は岡山県にかつてあった郡。私の周りには、読み方はおろか、存在していたことすら知らない人が多いんですよ。

父は岡山県の職員でした。「父親が県庁職員なのに娘が県内の地名を知らなかったらカッコ悪い!」と、県内の地名をたたき込まれました。

今にして思えば、

ことり

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県庁職員、別に関係なくね?

感謝してる・・・とかじゃないんだ。笑

ねね

ねね

校閲はハタチを超えてから

年表にも書いたとおり、校正・校閲との初めての出会いはベネッセの子会社でした。

高校の情報を公式サイトから収集し、受験生向けサイトをつくるプロジェクト。対象は全国区です。

私たちスタッフの役割は、情報が最新のものかどうかを見極め、独自のシステムに入力することでした。

例えば部活。「〇〇高校に書道部はあるか?」という項目に、

  • 0 ・・・あり
  • 1 ・・・なし
  • 2 ・・・不明

このいずれかを入力するんです。小さな半角の数字だけ。

そして最後に、この小さな数字のみが大量に並んでいるシートの中から間違いを見つけ出すのです。気の遠くなるような作業でした。

こうして校正・校閲の目はきたえられました。

ことり

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ちっとも苦じゃなかったの。

ある意味でヘンタイ的な。

ねね

ねね

ことり

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「向いてた」とか、他に何か言い方があるでしょうに。

はいはい。向いてたってことだろうね。

言葉を修正・補完する

このスキルはテープ起こしで磨かれたものだと考えています。

台本のない講演やインタビューでは、話の初めと終わりが食い違うことも珍しくありません。その食い違いを正したり、聴き取りづらい言葉を前後の流れから推測して補ったりするのは、なかなか骨の折れる作業です。

初めて耳にする固有名詞もあります。資料が一切ない場合もあります。インタビュアーと話者の声が重なっていることなんて、もうウンザリするほどしょっちゅう。

何もないところから引っ張ってくる。文章のねじれ・・・を正す。同音異義語を理解する。口ぐせを把握する。

この地道な作業が現在のスキルを育てたに違いありません。

ことり的まとめ

ハタチのころから3つの印刷会社勤務を経験し、校閲のスキルを身につけました。

文字を見るとつい赤入れしたくなる習性に悩まされています。

ん? 悩んでないよね?

ねね

ねね

ことり

ことり

ええ、まぁ。

子どもたちが学校や保育園から持ち帰るプリント。テレビの字幕やWebニュース。

さらにはプロの執筆家が手がけた文章も、日ごろからバッサバッサ斬ってます。

メディアなどで日々おかしな日本語に触れている子どもたち。絶対に使うなとは言いませんが、間違っていることだけは知らせておきたいなと思うわけです。

ことり

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校閲さんの使命感。

先生が「必ず必要」とか「早く着きすぎ」とか言うんだよね。気になって気になって。

長男

長男

長男もスキル上げてきてます。笑